吉祥寺の内科、泌尿器科、アレルギー科  吉祥寺まいにちクリニック

           

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低用量ピル


【目次】低用量ピル
 ・ 低用量ピルとは

 ・ 低用量ピルの仕組み
 ・ 低用量ピルの効果
 ・ 低用量ピルの種類
 ・ 低用量ピルの副作用
 ・ 費用
 ・ 購入方法
 ・ よくある質問


ピルとは経口避妊薬とも呼ばれ、月経や妊娠をコントロールすることができる薬です。
ピルは大きく分けると、「低用量ピル」「中用量ピル」「アフターピル」の3種類に分けることができます。
その中でも低用量ピルと中用量ピルは、卵胞ホルモンの含有量が異なります。
一般的にピルとして使用されることが多い種類は低用量ピルで、OC(oral contraceptives)とも呼ばれます。
低用量ピルは中用量ピルと比べるとホルモン配合量が少ないため、副作用などのリスクが低いことなどの理由から選ばれることが多くなっています。
低用量ピルは月経不順や避妊、PMSなどさまざまな目的で使用されています。

40歳を過ぎると副作用(血栓症)のリスクが上がることが知られているため、当院では40歳以上の方への低用量ピルの処方は行っておりません。


低用量ピルの仕組み

女性は女性ホルモンが周期的に変化することで月経や排卵が起こります。
排卵を起こすために卵胞ホルモンが徐々に増え、排卵期が過ぎると黄体ホルモンが分泌されるようになります。
すると、受精卵が着床しやすいように子宮内膜が妊娠の準備を行います。
しかし、妊娠しなければ黄体ホルモンと卵胞ホルモンが減少し、不要になった子宮内膜が剥がれ落ちることで月経が起こるという仕組みです。

 ピルには、月経周期をコントロールする女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれています。
つまり、低用量ピルを服用することで女性ホルモンを投与していることになります。
そうすると、脳は女性ホルモンが分泌されていると勘違いするため、月経や妊娠をコントロールするようになります。


低用量ピルの効果

低用量ピルは避妊薬とも呼ばれるように、避妊効果がある薬として知られています。
しかし、近年では避妊だけではなく月経不順やPMSなどさまざまな目的で低用量ピルは使用されています。
低用量ピルの内服で期待できる効果は次のものが挙げられます。

 ●避妊
ピルを内服することで排卵を抑制することができ、子宮内膜を変化させて受精卵を着床しにくい状態にします。
また、精子が子宮内に侵入しにくい状態になるため、避妊効果が高いと言われています。
そのため、望まない妊娠の予防や、性交時の不安を取り除くことができます。

 ●月経不順の改善や調整
女性ホルモンのバランスが崩れることで月経不順が生じますが、ピルを内服すればホルモンバランスの乱れが改善されます。
そうすれば、月経周期が安定することで月経不順の改善に繋がります。
また、ピルは飲み方を変えることで月経を移動させることも可能です。
旅行などの予定に合わせて月経を早くしたり遅くしたりすることができます。

 ●PMSの改善
PMS(月経前症候群)に悩まされる女性は多く、月経前数日間から腹痛や頭痛、イライラ、抑うつなどさまざまな症状が現れます。
PMSが起こる原因は月経前の女性ホルモンの変化によるものだと言われています。
そのため、ピルを内服すれば女性ホルモンが安定し、PMSの症状の改善や緩和が期待できます。 

●月経痛、過多月経の改善
月経が始まることで月経痛に悩まされる方も多いでしょう。
月経が始まると子宮の収縮させることで経血を体外へ排出させますが、収縮が強いと月経痛が症状として現れます。
しかし、ピルを内服すれば子宮内膜が薄くなるので月経量が減り、痛みの改善にも繋がります。

 ●卵巣がん・子宮体がんの予防
低用量ピルを長期間服用すると、卵巣がんや子宮体がんの発症リスクを抑えられると言われています。
これは、ピルの排卵抑制作用などが関係しているとされています。


低用量ピルの種類

低用量ピルはさまざまな種類があり、当院では「トリキュラー28」「ラベルフィーユ28」「マーベロン28」「ファボワール28」を取り扱っています。

低用量ピルはホルモンの配合量によって一相性・二相性・三相性に分けられます。
黄体ホルモンと卵胞ホルモンの配合量が1シート内でずっと変わらないものが一相性となり、1シート内でホルモンの配合量が異なる2種類の薬が入っているものを二相性、配合量が異なる3種類の薬が入っているものを三相性と呼びます。
当院では一相性のピルとして「マーベロン28」と「ファボワール28」を、三相性のピルとして「トリキュラー28」と「ラベルフィーユ28」をご用意してあります。

低用量ピルはさまざまな種類に分けることができるため、服用目的や症状に合わせて選ぶことをおすすめします。 

●トリキュラー

トリキュラーは第二世代の低用量ピルで、黄体ホルモンにレボノルゲストレルを使用しています。
三相性なので、1シートにホルモンの配合量が異なる薬が3種類入っているため、自然なホルモンバランスに近い状態になるように作られた薬です。
副作用が少ないことや、避妊効果が高いことが特徴です。
また、女性ホルモンのバランスが整うことでPMSの改善も期待できます。

●ラベルフィーユ

ラベルフィーユはトリキュラーの後発品(ジェネリック)です。
そのため、トリキュラーと同じ成分の薬となり、効果や安全性に関してはトリキュラーと同等であると言えます。
後発品なので、トリキュラーよりも価格が安価であることが特徴です。

 ●マーベロン

マーベロンは第三世代の低用量ピルで、黄体ホルモンにデソゲストレルを使用しています。
一相性なので、1シートのホルモンの配合量が全て同じです。
そのため、トリキュラーなどの三相性の低用量ピルよりも避妊やPMSの改善効果が高いと言われています。 

●ファボワール

ファボワールはマーベロンの後発品(ジェネリック)です。
そのため、マーベロンとは成分や効果に大きな差はありません。
ただし、後発品なので値段がマーベロンよりも安価になります。


低用量ピルの副作用

低用量ピルは、身体が薬になれるまで吐き気や倦怠感、頭痛、むくみなどの症状が副作用として現れることがあります。
これらの症状は女性ホルモンが安定することで軽減されていくため、数週間から数カ月で緩和されていくことが多いと言われています。
副作用の現れ方には個人差があるため、症状が現れない方もいれば、症状が長く続く方もいます。
中用量ピルの場合はこうした副作用が強く出る傾向がありますが、低用量ピルは副作用が少ないとされています。
また、非常に稀なケースですが、ピルの内服により血栓症を引き起こす場合があります。
血栓症は脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因になるものですが、ピルの内服により血栓症が起こることは1万人の内に数人と言われるほどです。
健康体であれば過度の心配は必要ありませんが、喫煙されている方や肥満の場合には注意が必要です。


低用量ピルの費用

当院の価格は税込価格です。
診察料はかかりませんので、こちらに記載している費用のみお支払いいただきます。
長く安心してお飲みいただくために国産のピルのみご用意しております。

保険適用のピル(ヤーズやヤーズフレックスなど)のお取り扱いはございません。
当院で処方しているのは、トリキュラー28、ラベルフィーユ28、アンジュ28、マーベロン28、ファボワール28のみとなります。
※医師とご相談の結果、お求めにならなかった場合は診察料として2,200円いただきます。


低用量ピルの購入方法について

低用量ピルはドラッグストアや通販などの市販では購入することが出来ません。
医師による処方によって購入することができます。
インターネットで検索すると、海外からの個人輸入などで購入することもできるようですが、薬の安全性や購入トラブルなどのリスクが考えられます。
安全かつ適切に使用するためにも、必ず医療機関を受診して処方してもらうようにしましょう。
医療機関に出向くことが出来ないような場合には、オンライン診療も利用することができます。
スマホやパソコンのオンライン通話を通して医師の診察を受けることができるため、ご自宅から気軽に受診することが可能です。
オンライン診療の場合は郵送にて薬や処方箋が送付されるため、ご自宅で受け取っていただくことができます。

当院では、初めて低用量ピルを飲まれる方には直接ご来院いただき、飲み方をご説明の上低用量ピルをお渡ししております。
現在低用量ピルをお飲みの方で継続をご希望の方、過去に低用量ピルを飲んだことがあり飲み方をご存知の方は電話診療・オンライン診療にて低用量ピルのお渡しを行っております。


よくあるご質問

ピルについて皆さまからいただく頻度の高い質問をまとめました。
これからピルを飲み始めようと思っている方も、すでにお飲みの方でもピルについて疑問に思われた際はぜひご覧ください。

そもそもピルって何?
ピルはエストロゲンとプロゲステロンと呼ばれる2種類の女性ホルモンを含んだ薬で、含まれるホルモンの量により高用量ピル・中用量ピル・低用量ピル・超低用量ピルに分類されます。
なかでも低用量ピルと中用量ピルがよく使われます。
低用量ピルは避妊、ニキビの改善、PMSの改善、生理不順の改善、生理痛の改善、生理日の移動などに使われます。中用量ピルは生理日の移動や緊急避妊などに使われることが多いです。
ホルモンの量が多くなると効果は高くなりますが、頭痛や嘔気などの副作用の頻度が増える傾向にあります。用途や目的にもよりますが低用量ピルが効果と安全性のバランスがとれており、最もポピュラーなお薬です。
ピルの処方を受けるには診察が必要ですか?
安心してお飲みいただけるように、問診や血圧・体重測定(ご自分で把握できていれば診察時に教えて下さい)を行っております。
極度な月経過多などではなければ、内診や血液検査などは必要ありません。
必要に応じて、血液凝固検査や性感染症の検査、あるいは内診や乳房検診をお勧めすることがあります。
生理前にイライラしたり、体がだるくなったり、気持ちが沈んだりしてつらいです。
PMS(ピーエムエス:月経前症候群)とよばれるもので、生理の一週間くらい前から女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロンなど)の急激な変動により身体的や精神的に生じる不快な症状かもしれません。
女性の約9割の方がPMSで悩んでおり、年齢によって症状の強さや症状も変化することが知られています。
まずは、不規則な食生活や生活習慣の改善、リラックスできることを試してみましょう。
それだけでは改善しないようであれば、ホルモンの変動をなくす低用量ピルをお飲みいただくことで症状の改善が期待できますのでご相談ください。
ピルは誰でも飲めますか?
基本的には、初経〜閉経のあいだの女性であればお飲みいただけますが、40歳を過ぎると年齢とともに血栓症の副作用のリスクが上がってきます。ガイドライン上でも、40歳以上の方のピルの服用は慎重投与となっています。
ピルは多くの女性が長い期間飲むということを前提として作られている安全性の高い薬です。
比較的長い歴史があり世界中で多くの女性が飲まれていますが、副作用の問題や健康上の理由により生活習慣病の方、乳癌にかかった事がある方、喫煙者の方への処方は行っておりません。

また、当院では40歳以上の方への低用量ピルの処方は行っておりません。
ピルはいつまで飲めばいいのでしょうか?
いつまで飲まなければいけないということはなく、飲むのをやめたいときにやめて大丈夫です。
ピルを飲むのをやめると1ヶ月ほどで排卵が再開し、ピルを飲み始める前の体の状態に戻ります。
低用量ピルは月経不順やPMSなどを根本的に治す薬ではないため、飲むのをやめるとまた以前の症状に戻る可能性があります。
生理不順やPMSなどは、性成熟などで少しずつホルモン分泌が安定すると症状も良くなることもあります。
ピルの副作用ってどんなのがありますか?
頻度の多い副作用は吐き気、頭痛、だるさです。少し頻度は低くなりますが、軽い不正出血が起こることもあります。
これらの症状はピルの飲みはじめの時期にでますが、1ヶ月あるいは2ヶ月ほどでほとんど気にならなくなります。
0.03〜0.09%と非常に低い頻度ですが、血栓症という重篤な副作用が起こることがあります。
血栓症とは、血液の塊が血管の中で詰まることで血液の循環が閉塞され、肺梗塞、脳梗塞や心筋梗塞などの原因となります。
欧米に比べると日本人女性は血栓症のリスクは低いといわれていますが、高血圧・高コレステロール・糖尿病などの生活習慣病、肥満体型の方、喫煙者の方は慎重にお薬をお飲みいただくか、飲むのを控えください。
安心してお飲みいただけるように、ピルは医療機関でもらうことをお勧めします。

40歳を過ぎると年齢とともに血栓症の副作用のリスクが上がることがしられているため、当院では40歳以上の方への低用量ピルの処方は行っておりません。
どのくらいの人がピルを飲んでいるのですか?
国連が発表した『避妊法2019(Contraceptive Use by Method 2019)』によると日本人で低用量ピルの普及率は2.9%といわれています。
ヨーロッパやアメリカでの普及率は10-30%ほどで、日本に比べて広く正しく認知され、多くの女性が飲んでいます。
日本の普及率の低さは、女性の社会進出の低さや生理をネガティブに捉える風潮などが原因だと言われています。
また、低用量ピルについて誤った認識や情報は今でも多く見受けられます。
ピルを正しく理解し活用することで、望まない妊娠やつらい月経痛・ニキビ・生理不順・月経過多などからあなたを守ってくれ、毎日を今以上に明るく過ごせることが期待できます。
低用量ピルを飲むにあたって注意点はありますか?
低用量ピルは正しく内服することにより99.7%以上の避妊効果があるといわれ、女性が自主的に妊娠や生理をコントロールできる薬です。
ピルではクラミジア、淋病、性器ヘルペス、梅毒、HIV感染症などの性感染症を防ぐことはできません。
日本では10代や20代の若い世代で性感染症が増加傾向にありますので、正しく避妊具を使用して感染を予防するようにしましょう。
ピルを飲むことで何が期待できるの?
ピルは正しくお飲みいただくことで99.7%以上の避妊効果をもつ、女性ホルモンを含んだ薬剤です。
最近は、ピルを飲むことによって得られる
・ニキビの改善
・生理不順の改善
・月経前症候群(PMS)の改善
・過多月経の改善
・貧血の改善
などの副効果を期待して飲まれている方が多いです。
ピルの正しい飲み方を知りたいです
1日1錠お飲みください。
飲み忘れを少しでも防ぐために、ご自分の生活リズムにあった決まった時間にお飲みいただくことをお勧めします。
就寝前にお飲みになる方が多いです。
いつでも飲み始めることができますが、飲み始めの1シート目は月経中(初日〜5日目まで)に1錠目を飲み始めるのが一般的です。
1シートをすべて飲み終えたら、その翌日から2シート目を飲み始めてください。
ピルと一緒に飲んではいけない薬はありますか?
以下の薬をお飲みいただいている場合は、低用量ピルの作用が減弱するか、薬自体の効果が増減することが知られていますので、低用量ピル以外の避妊法を考えましょう。
抗てんかん薬のフェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、トピラマート、ラモトリギン
抗結核薬のリファンピシン
三環系抗うつ薬のイミプラミン
抗HIV治療薬
比較的飲む頻度の多い解熱鎮痛剤や風邪薬、抗生物質などとの飲み合わせは問題ありません。
ピルを飲んでいる時にアルコールは飲んでも大丈夫ですか?
はい、飲酒をしても問題はありません。
ただピルを飲んだ後にすぐに嘔吐してしまった場合は追加でお飲みいただく必要があります。
詳しくは、「Q: ピルを飲んだ後に嘔吐・下痢してしまったのですが大丈夫ですか?」も御覧ください。
ピルを飲んだ後に嘔吐・下痢してしまったのですが大丈夫ですか?
嘔吐や下痢により脱水になりやすいのでしっかりと水分をとりましょう。
低用量ピルを飲んでから2時間程度で薬の効果が得られるといわれています。
ですので、ピルを飲んですぐに嘔吐・下痢してしまった場合は「明日の分」をすぐにお飲みください。明日は「あさっての分」を飲むというように、毎日きちんと飲み続けてましょう。
嘔吐・下痢がピルを飲んでから2時間以上たっていれば、追加でお飲みいただく必要はありません。残りの薬は予定通りお飲みください。
嘔吐・下痢の症状がかなり強い場合は、薬がきちんと吸収されていない可能性が高いです。
飲めなかったのが第何週かによってその後の対応が異なりますので、「Q: ピルを飲み忘れたらどうすればいい?」もあわせて御覧ください。
「飲み忘れ」を「飲めなかった」に置き換えてお読みください。
ピルを飲み始めるのが少し怖いです。
日本では1996年から低用量ピルが国に認可されるようになりましたが、当初はピルの副作用の一つである血栓症、性感染症の増加などを懸念して、処方にはかなり強い制限がかかっていました。
その後、日本人は欧米人に比べると血栓症の発症頻度が極めて低いことが判明しましたが、このようなことが日本での低用量ピルの普及率の低下につながっていると思われます。
ピルの正しい知識や情報を理解していただき、副作用が多くて少し危ない薬といった偏見などをなくすお手伝いができれば嬉しいです。
ピルをずっと飲んでいて問題はないのですか?
はい、問題はありません。
健康な女性が安全に長期間飲めるように作られた薬ですので、極めて安全性は高いです。
ピルは何歳から何歳まで飲めるの?
最終的にはお話を伺った後の医師の判断となりますが、10代後半〜閉経移行期までお飲みいただけます。
アメリカでは、ニキビ治療では14歳以上から、PMSでは18歳以上からが治療対象となっています。
日本人女性は月経周期の確立および骨成長の終了は15歳前後とされ、月経周期が確立すれば低用量ピルの内服を始められると考えられています。
日本人女性の閉経年齢の中央値は50.5歳で、半数以上の方は50歳までに閉経移行期に入るといわれています。
喫煙者の方は1日の喫煙の本数に限らず35歳までにしましょう。
閉経前であれば妊娠する可能性はありますが、40歳を過ぎると血栓症のリスクが年齢とともに上がることが知られており当院では40歳以上の方への低用量ピルの処方は行っておりません。
40歳以上の方は他の医療機関へご相談いただくか、低用量ピル以外の避妊方法を用いた避妊をおすすめいたします。
ピルを飲むと太るって本当?
そんなことはありません。
低用量ピルを飲むことにより体重が増えるということはありません。
ピルを飲み忘れました。どうすればいいですか?
特にピルを飲み始めた頃は飲む習慣がまだできていないので、飲み忘れることがあります。
飲み慣れていても忘れることはありますので、まずは落ち着きましょう。
何日分飲み忘れたか、シートのどの部分(第何週目)で飲み忘れてしまったのかによって、どうするのか変わってきます。
少し複雑ですが、落ち着いてゆっくりと読み進めてください。
一般的に、ピルの実薬(薬の成分が含まれているもの。28日タイプであれば1〜21日目までが実薬、21日タイプであればすべて実薬)を7日間連続で飲むと、その周期には正常な排卵は起こらず避妊効果が得られると考えられています。

・1錠飲み忘れた場合(「昨日の分」を飲み忘れた場合)
すぐに「昨日の分」の1錠を飲みましょう。「今日の分」はいつも飲んでいる時間に飲んで、「明日の分」以降も予定通りお飲みください。妊娠の可能性はほとんどないと言われています。ただし、飲み忘れが第一週目の最初のあたり、もしくは第三週目の最後のあたりの場合には緊急避妊を検討してもいいでしょう。(※休薬期間が7日を超えると排卵が起こり妊娠の確率が高くなると言われています)

・2錠以上飲み忘れた場合(「昨日の分」と「おとといの分」あるいはもっと前から飲み忘れた場合)
すぐに「昨日の分」を1錠飲みましょう。「今日の分」も予定通りにしっかりとお飲みいただき(「今日の分」を飲む時間も過ぎていたら、「昨日の分」と「今日の分」として2錠お飲みください)、7日以上連続で服用するまでは避妊具を使用するか性交渉自体を避けましょう。
緊急避妊薬(アフターピル)を飲んでおいた方が安心かどうかはピルを飲み忘れたのが何週目かによって対応がことなります。
飲み忘れたのが第一週目で、休薬期間中や第一週目に性交渉があった場合は緊急避妊薬(アフターピル)を検討しましょう。
飲み忘れたのが第二週目で、飲み忘れる直前7日間連続で正しく飲めていれば緊急避妊は必要ありません。7日間連続で飲めていなければアフターピルを検討しましょう。
飲み忘れたのが第三週目で、飲み忘れるまでに7日間連続で正しく飲めていれば緊急避妊の必要性は低いでしょう。この場合は、休薬期間を作らずに(偽薬を飲まずに)、現在のシートの実薬を飲み終えたら(28錠タイプであれば21錠目まで飲み終わったら)翌日からは次のシートに移ってください。
ピルを飲むと将来子供を産めなくなったり産みづらく(不妊)なりますか?
そんなことはありません。
低用量ピルを飲むのをやめるとすぐに妊娠することができます。
ピルを飲んでいる期間も関係ありません。
結婚前に低用量ピルを飲むと、いざ子供が欲しくなった時に産めなくなるのでは?という心配はしなくて大丈夫です。
飲むのをやめた1〜2ヶ月以内に月経が再び訪れます。
ピルを飲んでいるときに不正出血があったけど大丈夫?
低用量ピルを飲み始めて最初の1シート目は、軽い不正出血が起こったり、軽い吐き気・頭痛・乳房の張りなどを感じる方がいらっしゃいます。
飲み続けるうちにこれらの症状は減り、3シート目にはほとんど気にならなくなることが多いです。
もちろん、何も症状が起こらない方が圧倒的に多いです。
クリニックに行かずにピルを処方してもらえるのですか?薬をもらいにいくのが面倒です。
はい、「オンライン診療」もしくは「電話診療」をご利用いただくことで、クリニックに来院することなくピルを受け取れます。
日本全国どこからでもご受診いただけます。
大切なお体ですので、低用量ピルは通販や格安ショップなどではなく医療機関でお求めください。
月々いくらかかりますか。
国産ピルのみを扱っております。長く継続してお飲みいただけるようにお財布に優しい価格となっております。
診察料はいただいておりません。
下記は税込みの価格となります。
・トリキュラー28
1ヶ月分/2800円(1日約100円) 3ヶ月分/8400円(1日約100円) 6ヶ月分/16500円(1日約98円)

・ラベルフィーユ28(トリキュラー28の後発品)
1ヶ月分/2600円(1日約93円) 3ヶ月分/7800円(1日約93円) 6ヶ月分/15000円(1日約89円)

・マーベロン28
1ヶ月分/2800円(1日約100円) 3ヶ月分/8400円(1日約100円) 6ヶ月分/16500円(1日約98円)

・ファボワール28(マーベロン28の後発品)
1ヶ月分/2600円(1日約93円) 3ヶ月分/7800円(1日約93円) 6ヶ月分/15000円(1日約89円)

ご相談の結果、ピルをお求めにならなかった場合は診察料として2,200円いただきます。
モーニングアフターピルって何ですか?
アフターピルとは、避妊に失敗した場合やきちんと避妊できたか不安なときに緊急的に服用する緊急避妊薬です。
避妊失敗後、内服が早ければ早いほど避妊効果が高くなります。行為後72時間以内には内服するようにしましょう。
低用量ピルに比べて含まれている女性ホルモンの成分が多いため、吐き気などの副作用が出やすくなります。
きちんと避妊したい方は、低用量ピルを継続的に飲むことをお勧めします。
妊娠していることに気づかずにピルを飲み続けていたけど大丈夫ですか?
妊娠に気づかずに低用量ピルを飲んでいても、赤ちゃんへの影響はほとんど知られていません。
ただ、低用量ピルは妊婦さんが飲む薬ではないので、妊娠が判明次第すぐに飲むのをやめましょう。
休薬期間中の消退出血がなくなりましたが大丈夫ですか?
消退出血がなくなった場合は、妊娠の有無を確認しましょう。
妊娠が否定された場合は、消退出血がなくなったとしても問題はありません。

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