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淋病とは淋菌に感染することで、クラミジアはクラミジアトラコマティスという細菌に感染することで起こる性感染症です。
クラミジアと淋病は性交渉が感染経路となり、尿道から分泌物、排尿時痛などの症状を伴うことがあります。
また、一般的に淋病の方がクラミジアよりも症状が強い方の方が多い傾向ですが、どちらも無症状の患者さんも数多くいらっしゃいます。
クラミジアや淋病(淋菌)の検査には尿検査、おりものの検査、血液検査など色々ありますが、検査によって診断を確定させることは共通です
症状には似ている点があるのも事実ですが、原因となる細菌はそれぞれ異なり(淋病は淋菌、クラミジアはクラミジア・トラコマティス)、男女差もないとされています。
しかし、特に女性の淋病は症状を自覚しにくいとされており、調査によると女性の淋病患者の方が少ないとのデータもあります。
これは本当に女性の淋病患者が少ないのではなく、自覚症状が出ない女性が多い一方、男性は症状を自覚しやすいことから検査を受ける方が多く見かけ上男性の淋病患者が多くなっているとの指摘もあります。
淋病とクラミジアは尿道から膿がでる、排尿時痛などの症状がでることが多く、淋病の方がクラミジアよりも症状が強くなる傾向があります。
しかしながらどちらも無症状の方も多く、症状が強いクラミジアの方、症状が弱い淋病の方もいらっしゃいます。
淋菌/クラミジアのどちらに感染しているかどうかは検査をしてみないと分かりません。
また淋菌/クラミジアのどちらとも、抗生剤で治療を行った後、2週間以上経ってから再度検査を行い、しっかりと治癒しているかどうかの確認が大切です。
当院では尿検査による淋菌およびクラミジアの検査を行っております。
検査をご希望の方は尿検査がありますので来院直前での排尿をお控えください。
淋病は淋菌、クラミジアはクラミジア・トラコマティスとばれる細菌による性感染症でありそれぞれ原因となる細菌が異なるため、治療法も異なります。
・淋病の治療
淋病の治療は抗生剤の点滴や注射を行います。
抗生剤の飲み薬を使うこともありますが、現在は抗生剤が効きにくくなる耐性菌が多くなっており点滴や注射により治療することが多くなりました。
・クラミジアの治療
クラミジアの治療は抗生剤の飲み薬です。
1回の内服でおよそ9割程度のクラミジアウィルスを消滅させることが可能とされていますので、一度の内服で思うような効果を実感できなかったとしても、二回目、三回目と内服することで飲み薬だけで治療することができます。
・双方に共通する治療の注意点
何かと共通点の多い淋病とクラミジアですが、治療に関しても共通点があります。
淋病もクラミジアも適切な治療を行うことで完治しますが、自己判断で治療を中断することは禁物です。
決して自己診断で治療を中断するのではなく、抗生剤を飲んでから2週間以上経ってから再度検査を行い、しっかりと治癒しているかどうかの確認が大切です。
症状が落ち着いたとしても、実際にはわずかな量の菌が残っており、最後まで適切な治療治療が行われないと再び淋菌やクラミジア・トラコマティスが増加し、症状がでてくることがあります。
また、淋病・クラミジア共に免疫ができないため、一度感染し治療したとしても再び感染する可能性があります。
クラミジアと淋病はそれぞれ異なる細菌の感染によって起こる性感染症で治療法も異なりますが、クラミジアと淋菌に同時に感染しているケースも多く見受けられます。
クラミジアと淋菌に同時に感染する確率は40%とのデータもあります。
クラミジアと淋菌はいずれも性交渉で感染しますが、他にも梅毒やコンジローマといった他の性感染症にも同時に感染していることもあります。
同時に感染していたとしても治療方法は同じでありしっかりと一つ一つ治療していくことが大切です。
淋病とクラミジアは免疫ができないので、一度完治しても再発する恐れがある点もまた、双方の共通点です。
そのため、淋病とクラミジアは再発防止のための予防が重要です。
・性行為の際の避妊具の着用
性行為の際、コンドームを正しく着用することで、淋病もクラミジアもある程度予防できます。
コンドームに関しては淋病やクラミジアだけではなく、HIVの感染予防、さらには避妊にもなりますが、間違って着用すると効果が半減してしまいます。
正しく着用するよう心がけましょう。
・不特定多数の異性との性的接触を回避
不特定多数の異性との性的接触は、クラミジアや淋病だけでなく他の性感染症のリスクを高めてしまいます。
無症状でも感染していることも多いため、心配な方は定期的に検査されるといいでしょう。
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