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【目次】亀頭包皮炎
● 亀頭包皮炎とは
● 原因について
● 亀頭包皮炎が起こりやすい人
● 症状について
● 検査および診断
● 治療
● 市販薬との違い
● 注意点
亀頭包皮炎とは男性器の先端部分の亀頭と、それを包む皮膚の包皮に炎症が起こり、赤みや膿、かゆみなどの症状が生じる病気です。
炎症の原因として、①皮膚への刺激(こすりすぎ、石鹸など)、②細菌感染(ブドウ球菌、皮膚の常在菌など)、③真菌感染(カビ:カンジダなど)などが考えられ、これらが複合的に関わっていることもあります。
子供に起きやすい疾患といわれていますが、大人の男性でも「性器の先端が赤く腫れたようになっている」「性器が痒い」といった悩みを抱えている方は亀頭包皮炎の可能性があります。
放っておけば症状が悪化してしまう恐れがあるので、症状がある場合には早めに受診することをおすすめします。
当院の泌尿器科では、吉祥寺周辺にお住まいで亀頭包皮炎に悩む方にもご来院頂いています。
亀頭や包皮は、さまざまな原因で炎症を起こしてしまいます。
包皮には垢が溜まりやすく細菌が繁殖しやすい場所なので、細菌感染が原因になることが多いです。
大腸菌や黄色ブドウ球菌といった私たちが元々持っている常在菌が、不衛生にしていることが原因で繁殖してしまえば炎症を起こすこともあります。
また、淋菌やクラミジアといった細菌に性行為などから感染することもあります。
細菌感染が原因ではない場合、洗いすぎなど摩擦によって炎症を起こしていることや、アレルギーによる炎症であることも考えられます。
亀頭包皮炎は、包茎の人に起こりやすいといわれています。
包茎の場合、亀頭に包皮が覆いかぶさっているため、清潔が保ちにくくなってしまうのです。
そのため、雑菌が繁殖することで炎症を引き起こしてしまいます。
体の免疫機能が低下している時にも細菌感染は起きやすいといわれています。
細菌が体内に侵入しても抵抗力が高ければ発症しませんが、免疫機能が低下していれば感染しやすくなってしまうのです。
疲労やストレスは免疫機能を低下させますし、不規則な食事や睡眠不足なども関係しています。
糖尿病を患っている方も細菌への抵抗力が低下しているので、感染しやすくなっているので注意が必要です。
また、皮膚のバリア機能が低下している時も細菌感染しやすくなっています。
洗いすぎて炎症を起こしている時や、アトピー肌の方は炎症部分から細菌が侵入することがあります。
亀頭や包皮が炎症によって赤くなり、腫れたような状態になります。
また、痒みや痛み、皮がむけてくるといった症状が現れることもあります。
症状が悪化すれば腫れが大きくなり、膿が出てきて痛みも強くなってきます。
炎症の原因菌によって症状が異なってくるため、症状から感染している菌を想定することもできます。
雑菌や淋菌などの細菌性亀頭包皮炎であれば、炎症の赤みが強い傾向にあります。
腫れも発症し、黄色みがかった膿が出てくることもあります。
一方で、カンジタ菌が原因で亀頭包皮炎を発症している場合には、白色や黄色のカスが溜まることが特徴です。
これらのカスはニオイが強く、痒みも伴います。
問診と視診で症状や状態を確認し、細菌性の亀頭包皮炎が疑われる場合には原因菌を特定する検査を行います。
皮膚や粘膜より検体を採取して行う培養検査です。
細菌性亀頭包皮炎であれば、抗生物質の外用薬もしくは内服薬で治療を行います。
カンジタが原因となっている場合には、抗真菌薬を用います。
感染している細菌は1種類とは限らず、細菌性とカンジタ性が併発しているような場合もあります。
その場合には、それぞれの菌に対した治療を組み合わせて改善を目指します。
また、細菌やカンジタが原因でない場合には、炎症を抑えるための外用薬を処方することもあります。
亀頭や包皮の赤みや痒みに対して、市販薬を自己判断で用いる方も多いでしょう。
しかし、亀頭包皮炎では原因に合わせた治療が必要です。
もし真菌が原因であれば市販薬では改善しませんし、敏感な部分なので市販薬では刺激が強い場合もあります。
大切な部分だからこそ薬選びは大事ですし、早期治療をする必要があります。
少しでも症状がある場合には、まず病院で診察を受けるようにしましょう。
亀頭包皮炎は不衛生にしていることが原因で発症することも多いですが、清潔を保とうとして洗いすぎることも炎症に繋がってしまいます。
ゴシゴシと強く洗ってしまう摩擦や、ボディーソープなどの刺激によって症状が悪化してしまう可能性があるのです。
そのため、治療中だけではなく日常的にシャワーのお湯で汚れや垢を軽く洗い流すような優しい洗い方を行うようにしてください。
また、淋菌やクラミジア、カンジタなど性感染症の場合にはパートナーも感染している可能性があります。
パートナーも検査を受け、同時に治療を受けることでピンポン感染を予防しましょう。
症状が改善したからといって菌が消滅しているとは限らないため、必ず再検査を受けて菌が消滅しているかどうか確認してください。
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